現代社会の中の子供たち
現在、高等学校を取り巻く環境は大きく変化しています。中学校や高等学校段階での不登校、働く意欲を持てないいわゆるニート、若く才能を発揮した子どもたちの活動時間の確保とセカンドキャリアとしての高等学校卒業資格など、1970年代以後に拡大したり、新たに生じたりした課題に対して、様々な議論・施策は実施されているものの、依然として解消されていません。これは、教育の問題だけではなく、世界に類を見ない高度経済成長を達成し、一気に先進国となりながらも、ワーク・ライフ・バランスや生活の満足度が低いという社会全体の問題とも結びついています。つまり、我々はまだ経済的安定性を達成した社会における次のステージのあり方を模索しつづけているのです。
子どもたちが社会で生き抜いていくために
これらの現象に対し、これまでの日本社会は、再挑戦の機会に乏しく、周囲とは異なる進路を選択することは好まれず、定時制・通信制高校は制度設定時の想定とは異なり、学力や学習意欲の低い者が通うという認識が、当人も含めて醸成されていました。一方で通信制高校サポート校「中央高等学院」では、ほとんどの生徒が高校卒業資格や高等学校卒業程度認定試験を経て大学や専門学校に進学する者、スポーツや芸能活動など多岐に渡って活躍するなど、社会に巣立っています。これは、中央高等学院の教育が、他者に受け入れられる安心感やどこかに所属しているという安心感をつくり、他者を尊重し自己も承認されるという交流の機会を大切にしており、新しい自分を発見し次のステップへ進む自己実現のプロセスを生徒と一緒につくり出すことを大事にしてきたからです。そして、心に何かしらの傷を抱えた子、一人で新しい道に進もうと模索する子、他との違いに苦悩する子など、多様な子供たちに対してそれぞれの道を示してきました。
これらの理念と実績を生かし、苦悩する多くの若者たちが“社会を生き抜く力”を身に着けて社会に貢献するよう、高卒認定予備校および通信制高校サポート校として34年の実績を誇る中央高等学院が中心となり、新たに「学校法人中央国際学園」を設立し、あわせて広域通信制の「中央国際高等学校」を設置いたします。
幸いにも、賛同いただける方々のご尽力や使命を共有していただける方々の助けを得て千葉県夷隅郡御宿町での開校を実現することができました。
豊かな自然を誇る御宿町をはじめとした地域の皆様、教育関係者の皆様、保護者の皆様とよりよい教育環境、よりよい地域社会の実現に向けて精一杯努めたいと考えております。
自分にできる事からはじめて、次のステップへ!
「社会で生き抜く力」を身につけてください。
「高校に行きたかったけど行けなかった」、「中学生のときに引きこもりで、他人とうまくやっていく自信がない」、「個人的な事情で働きながら高校だけは卒業したい」、「光る才能があり他の場所で活躍しながら高校卒業を目指す」など、近年高校に対するニーズがさまざまに変化しています。そのさまざまなニーズに応える事ができるのが広域通信制高校です。中央国際高等学校には、一人ひとりに合わせて、それぞれのペースでできる事から着実に学びながら、「体験学習などの体験を経験に変える学ぶ力」、「仲間を尊重し、また自分を理解してもらう力」、「小さい成功体験を積み重ねて得られる自信」、御宿の皆様のご協力で社会とのつながりを学び、「社会に出てひとりの大人として通用する大人力」を学ぶ環境があります。ぜひ当高校で、あなたの夢を叶えるために、「社会で生き抜く力」を身につけて次のステップに大きく踏み出してください。
中央国際高等学校
理事長 斉藤 守
本物に触れて得られる「体験」を、
自分の力に変える「学ぶ力」を身につけよう!
いろいろな体験を通じて、「感動」したり、「世の中とのつながり」に気がついたり、「ひとりじゃな い」事に 喜びを感じたり、「どうして?」と悩んだり、「なんでだろう?」と疑問をいだいたり。成長に伴い、心も体も飛躍的に成長する多感な時期だからこそ、御宿の地域の人たちの協力を得て、さまざまな「本物に触れる体験学習」を用意しています。本校では、机上だけでは学びきれない、多くの事を体験する事ができます。さらにその体験を活かして、「社会の中で、自分の夢をかなえていく事」のためにその体験を自分の「経験(キャリア)」にしていく「学ぶ力」を、身につけていく事ができます。
中央国際高等学校
校長 大屋 雅由