お知らせ
📚進路指導室より📚~大学入学共通テストについて~
2021/07/13
こんにちは中央国際高校です
今月7月の初めに、こんなニュースが流れました。
「記述式&英語民間試験 共通テストでの導入断念へ」
この話題については、新聞やテレビ等でお聞きになった方も多くいらっしゃると思います。
今回は、この大学入学共通テストについての概要について説明します。
1.<大学入学共通テストへの変更の背景>
2019年度までは、「センター試験」という名前で皆さん聞きなじみがあったかと思います。試験方式としては、年に1回(1月中旬)実施、全科目マークシート方式でした。センター試験指導を長年してきた私自身、試験問題の質については一定の評価を持っていました。
しかし、一方ではこんな意見もありました。
マークシートだけでは本当の学力を測ることはできない!
1点刻みの合否判定を助長している!
記述問題を入れるべきだ!
年に1回では可哀そうだ!
複数回実施しよう!
英語の4技能を測れる形にしよう!・・・などなど。
様々な意見があり、ここ10年の間に有識者の間で度々議論されてきました。
2.<実態について>
1.試験の複数回実施については、日程などの問題で断念。従来通り年1回(1月中旬)となる。
2.記述問題については、大学入試センターだけでは大量の答案を採点できないため、民間に委託する予定でした・・・
しかし、これが大問題で、記述問題の採点には付き物の「採点基準」が明確ではない、また、採点基準を開示しないため、透明性に欠ける、公平性に欠ける等々・・・
県内の進路指導部会に出席した時にも、このテーマで大変紛糾していました
これも現実的に不可能なため、断念。
3.4技能を測るための英語民間試験の導入については、英検やGTEC、ケンブリッジ英検など様々な英語民間試験がありますので、
①目的や難易度が各検定で異なるため、評価を統一させること
②居住してる地域による受検格差の是正
③受検会場のキャパシティ、設備面での充実
この3点の問題を解消することが必要でしたが、困難を極めたため、断念。
従来通りのマークシート方式。ただし、問題の内訳がリーディング100点、リスニング100点の合計へ変更となりました。
(センター試験は筆記200点、リスニング50点でした)
以上の点を踏まえると、年に1回、マークシート方式というように、センター試験時代とあまり変わらないように感じます。
しかし、問題内容は、センター試験時代とは異なる点もあります。
例えば、英語で言えば、発音・アクセント問題がない!文法単独問題がない!等です。
昨年度は、緊急事態宣言による休校で学習進捗状況に差が生まれたため、2回の試験日程を設けて、どちらか選択可能でした。
現時点では、そのようなニュースはありませんが、今年どうなるかは不確定な部分があります。
今後も入試情報など、進路に関わる情報をブログでアップしていきますね
それでは、また See you
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